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SMAPの木村拓哉(41)が
主演を務め、注目を集める「HERO」。
最終回を前に
第10話が平均視聴率は22.3%を達成。
今シリーズ初の3週連続20%突破となった。
第1話は今年放送されたドラマのうち最高の26.5%。
その後。20%の大台ラインを境に
ハイレベルな展開で最終回を前に数字を上げた。
高視聴率の訳は?ヤンキーがお好き?

要因はたくさんあるが、
視聴者を飽きさせない細工が
随所に散りばめられていたことだ。
久利生検事に負けず、劣らず、
個性的な性格づけに加え
その人物のバックボーンを実に
作りこんでいることに尽きる。
例えば、
前回シリーズで
絶大な人気を博した
雨宮役の松たか子に代わって
登場した、
麻木千佳、演じる北川景子。
巧みに役柄を作っている。
元ヤンキーを隠し
淑やかなお嬢さま風を装っていたが、
久利生が元ヤンだったことを暴いてしまう。
すると、
開き直った人格が当の北川景子とダブり、
リアリティー溢れる人物となって一人歩きしていく。
被疑者に対して厳しく、 ヤンキーの正義感が妙にはまっている。
しかも、人生に安定を求め、幸せな結婚をして
幸せな家庭を築くのが夢。
というギャップが嘘っぽくておかしい。
地で行けるなら北川も余裕だ。
そのヒーローも最終回を迎えることになった。
第10話は、現職大臣と建設会社の
贈収賄を裏付けるために
人手不足を理由に
東京地検特捜部にお手伝いに。
意気揚々と久利生と麻木千佳(北川景子)が特捜部へ乗り込んだのは、良かったが特捜部が起訴しようとした容疑者のアリバイを探してしまい不起訴。
意に反しての捜査を行ったことで 首になって返されてしまった。
同じころ、城西支部は過去の通り魔事件を調査中に、冤罪の可能性があることに気付いてしまった。
もし、事実であれば、検察の失態が問われることになる重大な局面が迫っていたのだ。
さて、最終回の行方は如何に?
というところで、終わった。
期待感ばっちりで最終回も楽しめることうけあいだ。
シリーズ化はあるの?キムタクが辞めるって?
13年ぶりに復活した「HERO」も大盛況のうちに
幕を閉じるが、早くもシリーズの継続がささやかれている。
編成制作担当の大多亮常務取締役(56)も
「ずっと続けたいです」と
シリーズ継続を熱望。
亀山千広社長(58)も定例会見で
「スタッフの顔を見たら
『次もあるよ』
と言うと思います」と
期待を隠さなかった。
まず、キムタクがやめたーと云わない限り
シリーズ化は決まりだ。
役者さんと役というものの巡り合いは
たいへん重要で
古くは、渥美清さんと寅さん、
田村正和さんと古畑任三郎。
のように、この人しかない。
と言わしめるほどのはまり役はある。
生涯に何回かしかない、当たり役だ。
久利生公平は木村拓哉だからこそできる。
十八番といえるほど、マッチした役ということだ。
完璧に考え尽くされた人物設定?ドラマは創るもの?
歳月が流れても色あせなかった「HERO」。
その魅力を分析してみた。
やる気になれば、
思い切り硬派にもできるが、
あえて、
親しみやすく、
家族にも分かるコメディーの要素を たっぷりと入れて作っている点だ。
久利生君は大事件を扱うわけではなく、
目の前の窃盗犯のなかの
奥底にある大事件との接点を
注意深く結び付つけて解決していく筋書。
大きいとか、小さいとかで事件を
えり好みせず、
目の前の事実関係を積み上げて
解決するパターンが爽快だからだ。
スーパーマンの検事ではなく、
地味で正義感があふれているところに好かれるのだ。
家族揃って楽しく見られる。まさにテレビジョンの
模範のような作りになっているからだ。
ますます、最終回が楽しみになってきた。