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初回は、14.3%と8.8%。
2回目は、17.0%と8.3%。
この数字は、放送前から注目対決と騒がれていた
綾瀬はるか主演の「きょうは会社休みます」と
沢尻エリカ主演の「ファーストクラス」の
2週分の視聴率だ。
水10ドラマ対決と前評判では大接戦も予想されていたが、
意外にも綾瀬の圧勝となったため、
業界内でどよめきが起こっている。
綾瀬はるか、コメディを見事に演技?
私が番組放送前にお伝えした予想は
全く外れてしまったようだ。
綾瀬はるかが、ここまでコメディを見事に
演じるとは想像を超えていた。
いい意味で外してくれてありがとうと言おう。
コメディは、なんといっても相方との絶妙な会話、
やり取りがうまくいって成功するもの。
まっ、脚本も見事だが、綾瀬、福士、
そして、イケメン玉木がいい味出している。
そうそう、綾瀬の家族がまたいいね。
高畑淳子のとぼけた、おせっかいのお母さん。
おせんべいをボリボリ食べながら、
TV見ながら馬鹿笑い、いいね。
庶民丸出しでの存在感が出ている。
大門未知子のドクターXでの
壁ドンする強面の看護士長の
凄みも効いてていいが、
こっちもまたいい。大笑いだ。
それと居間で母と娘がTVを見ている横で
小説かなんかを読んでいる父。
二回目でずっこけてお椀を引っくり返す
お父さん役の浅野和之の演技もコメディの王道だ。
動作の一つ一つにぷっと吹いてしまう、
絶妙な間とセンスが光っている。
浅野といえば、芸達者で売る名優。
あの高橋克実さえも演技に行き詰まった時に
真っ先に相談するのが浅野さんだとトーク番組で発言したほどだ。
三谷幸喜作に至っては、
舞台『You Are The Top 今宵の君』で
初日3日前に鹿賀丈史が病気で降板した際に
直様、代役を引き受けた浅野は、
セリフ、踊り、歌を覚え、初日に間に合わせたという
驚異的な才能をもっている。
三谷はエッセイで「浅野に一生ついて行きます」と
最大の賛辞を送っていた。
今のところ、全てがうまく回っている感じだ。
そうだ。忘れていた。ブルドックのマモルもいい。
年下の田之倉くんのメールが返ってこない。
そのイライラ感と募る思い、
眠れない花笑の心境が
事細かに描写される様が初恋にも
近いキュンとした感じがよく出ている。
そこで狩り出されるのが犬のマモル。
メールを待つ花笑に無理やり、
夜中のお散歩に付き合わされるシーン。
その眠たくて、お散歩に行きたくない
いやいや感の演技というか、
表情がアカデミー賞級の貫禄と
悲壮さを思いっきり漂わせていた。
あの馬鹿面が癒される。
そういえば、主人公の名前が、
青石花笑とは考えた名前だね。
このまま、はるかの天然と
脇のしっかりした名優に
支えられてファンをつかめば、
十分に20%越えも夢じゃない。
がんばって~と応援得ずにはいられないようだ。
ドラマは、まさに脇が物をいう世界だってことが
身にしみてわかるね。
当初は「沢尻有利」の声も?綾瀬のモテない女を演じるのは無理?
一方の沢尻主演の『ファーストクラス』
当初は「沢尻有利」の声もあった。
深夜枠で好評を博したドラマの続編と
いうこともあり、
悪女たちがバトルを
繰り広げるという内容も沢尻にピッタリだ。
一方の『きょう会社休みます。』は
綾瀬が処女のままアラサーになった
“こじらせ女子”を演じる筋書きだが、
絶大な男性人気を誇る彼女が
モテない女を演じるのは無理が
あると指摘されていた。
ところが、2回目で早くも
ダブルスコアほどの大差がついてしまった。
沢尻にとっては周囲が思う以上の
焦りを感じているだろう。
沢尻は2年前、映画『ヘルタースケルター』で
衝撃的なヌードと濡れ場を披露して復活したが
脱ぎたくなかったのがホンネだったともいう。
しかし、復帰を担ったエイベックスは
『売れなくなれば再び脱がす』
という方針というからたいへん。
再び脱ぐとなれば、
より過激なものを求められるし、
沢尻にとって『ファーストクラス』の
ヒットは悲願なのだ。
だからこそ、絶対に続編は失敗できない。
ドクターXの大門未知子のように
失敗しないので。
と言い切らなくてはならない。
局も『ファーストクラス』に
並々ならぬ期待をかけており、
新キャストに木村佳乃、夏木マリ、
余貴美子、倉科カナなど主役級を投入。
ドラマ初出演となるシシド・カフカや
特に人気の高かった菜々緒ら前作キャストを
再登場させるなど、
話題づくりにも余念がなかったはず。
やっぱり、まさかの坂はあったのだ。
深夜帯とゴールデンでは視聴者層が大きく変わる。
深夜に放送された前作は20~30代の
独身女性がメイン視聴者だったはず。
ゴールデン帯は若年層や主婦層が中心。
華やかな職場での女同士のバトルに
メイン視聴者層には
あまりピンとこないのも事実。
しかも女性陣ばかり
目立って男性キャストはいない。
それでは10代の若者や主婦の
ハートをつかむことは難しいのか?
一方の『きょうは会社休みます。』は
冴えない女性がイケメンに好意を寄せられると
いう分かりやすい少女マンガの王道。
相手役に人気絶頂の福士蒼汰を起用し、
そのライバル役として玉木宏が出演。
ドラマの内容よりもイケメン目当ての
視聴者が増えるかもしれない。
いずれにしても目が離せられないドラマには
違いない。沢尻の秘策はあるのか?
はたまた、綾瀬がぶっちきりを図るのか?
さあ~、どっちだ?