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安倍晋三首相は18日、記者会見し、
来年10月に予定されている消費税の
税率10%への再引き上げを
1年半先送りし、衆院を解散することを表明した。
何のために、誰のために解散するのか?
ご都合主義解散と言われても仕方あるまい。
政治家と官僚にいいように
踊らされる国民はもっと政治に関心を持つべきだ。
アベノミクスは失敗?
アベノミクスのなかで一番の関心事は
今年の7~9月期のGDP速報値が
実質年率マイナス1.6%と
いう衝撃をどう捉えるかだ?
要するに輪転機をぐるぐる回してインフレ・円安にして
景気を回復させようという
アベノミクスのねらいは、
空振りに終わったということだ。
デフレ脱却で実質賃金が下がり、
個人消費は落ちた。
円安で企業のコストが上がり、
設備投資が大きく減った。
アベノミクスは失策だったと認めることだ。
民主党の枝野幹事長の
「アベノミクスは株価を上げることには効果があっても、
われわれの想像以上に実体経済に悪い影響を与えている」と
いうコメントは、珍しく的確だ。
金融政策は資産価格を動かすことはできても
GDPを引き上げることはできないことがわかった。
選挙で誰が得をする?
これで増税の先送りはほぼ確実だが、
こんなボロボロの状態で
解散・総選挙はできるのだろうか。
野党が「アベノミクスの失敗」を攻撃し、
日銀総裁の更迭を求めて選挙戦を展開したら、
自公は過半数を割るのではないか。
しかし、そうでもない。
今回の衆院定数は475だから、半数は238になる。
公明党の議席数が変わらないとして
現有議席は294、つまり87議席を失っても207議席以上を獲得すれば、
過半数を維持できる計算になる。
時事通信の世論調査では、
自民支持率22.3%、民主4.8%、共産1.8%、維新0.8%などで
数字から見ても自民は、負けない。
得票率が低ければなおいいと考えている。
衆院解散については、
12年に民主、自民、公明3党の合意で
増税を決めたことに言及し
増税先送りは重大な変更だ。
信を問うのは当然だ。
というが・・・
消費税を上げないことで
民意を問う解散だ、といっても
チャンチャラおかしい。
消費税を上げないのだから
それに文句を言う人はいないからだ。
さらに、17年4月の再増税に関しては、
1年半後には、再び延期することはない。
と強調したが、本当に経済は回復しているの?
どうしてこうも言い切れるのか。
納得はいかない。
まったく、解散の意味がない。
国民に信を問うには、今回、違うだろう?
秘密保護法とか
憲法に関わることは、
国民に信を問う
というのならわかるが、
重要なことは身内で
閣議決定しておいて
自分らが都合悪くなると
解散だとは、国民を
騙すのも程がある。
そういえば、
沖縄の知事選は、
辺野古に新基地は絶対に造らせない。
と、沖縄県民が決断した。
この重要なことをすり替えるかのように
解散だと騒ぐのは国民を本当に
愚弄している。
それに、
第2次安倍改造内閣の大臣などの
疑惑が止まらない。
これでは、国会が空転するので
ここは、リセットして
あと、4年間、国会議員を続けましょう。
と考えたのではないかを思われても
しかたない。
まさに、ご都合解散ではないか。
師走は、誰もが忙しい。
政治家の戯言など聞いていられない。
それに政治家の不祥事には、
誰もが呆れているし
どうにもならないと諦めムード。
政治に無関心にならざるを得ない。
民主党には騙され、
自民党は昔のまんま。
官僚に丸なげが続く。
原発などのエネルギー問題、
TPP、防衛、外交など
ほったらかし。
拉致問題は、どうなった?
ジャーナリストも本当のことを
TV、新聞では言おうとしない。
どうなっているの?
その大臣といえば、
ベビー服やらワイン代。
はたまた、SMクラブの勘定まで
政治活動費で好き勝手に税金を使っている。
まったく、誰がこんなにも
うまいことを思いつくのか?
政治家さんは、何か何まで
税金で贅沢に暮らせる政治家でいたいのだ。
つまり、自分の失敗にしたくない。
俺じゃねいよ~。
とおぼっちゃまくん振りを発揮して
また、逃亡か?
そこのところを整理してみよう?
まず、
小渕優子前経済産業相の政治団体をめぐる
不明朗な資金処理問題に
司直のメスが入るなど
「政治とカネ」にまつわる疑惑が止まらない。
なぜ政治家はこうもカネにつまずくのだろうか?
地元後援会・秘書を制御できない世襲議員?
中選挙区時代の上州戦争が
群馬で再び勃発するかもしれない。
なんと、中曽根康弘元首相が
『孫をよろしく』と
電話をかけまくっていると言われている。
先月30日、群馬県高崎市の
小渕優子後援会事務所や元秘書で
前中之条町長の折田謙一郎氏(66)の
自宅に東京地検特捜部の
家宅捜索が入ったからだ。
群馬で一体何が起こったか?
その前に永田町で何が起こっているのか?
小渕氏の後任経産相の宮沢洋一
参院議員は就任直後、
政治資金管理団体がSMバーへの
政治活動費を支出していたことが発覚していた。
さらに自ら代表を務めていた
政党支部が、
法律で禁じられている
外国人が50%超の株式を
保有する企業からの
献金を受領していたことも判明し、
野党から辞任を求められている。
ほかにも現職閣僚で呆れかえるほどの
疑惑が浮上している。
●望月義夫環境相が政治資金収支報告書の虚偽記載?
●江渡聡徳防衛相が同報告書訂正?
●有村治子女性活躍担当相が脱税企業から献金?
●西川公也農相が親族企業に支出??
などの疑惑が続々と指摘されている。
野党も含め、書くのが嫌に
なるくらい空いた口が塞がらない。
いまや、関心事は総選挙?
小渕氏の話に戻そう。
上州戦争とは、中選挙区時代の衆院群馬3区で
中曽根康弘、福田赳夫の両元首相のトップ当選争いに
小渕恵三元首相が絡んだ激戦のことをいう。
1996年の小選挙区導入によって
旧群馬3区は群馬4区、5区となり、
福田元首相の長男康夫氏が4区、
小渕恵三氏は5区に、
中曽根氏は比例代表とすみ分けたのだった。
しかし、2000年に小渕恵三氏が急死し、
次女優子氏が5区を引き継ぐ。
一方、中曽根氏の孫、
康隆氏は外資系証券会社を昨夏退職し、
父弘文参院議員の秘書として活動を始めた。
いずれ群馬県内から立候補するのは見え見えだ。
康隆氏は30代前半。
小渕氏も復活を目指すに違いない。
こうなれば、
保守分裂の激戦になるのは
避けられないというわけだ。
後援会と秘書は家族関係?
後援会と秘書の関係を
小渕氏と宮沢氏から探ってみよう。
まず2人の共通点は世襲であることだ。
宮沢氏は00年に伯父の宮沢喜一元首相の
広島県の選挙地盤を引き継いだ。
いずれも東京育ちで、地元との縁は深くない。
地盤、看板、カバンの典型の世襲議員だ。
宮沢氏が『地元秘書が情報収集の
目的でSMバーを利用した』と
釈明しているのを聞いていた
衆院議員の元秘書は
こう分析した。
「地元後援者と打ち合わせの後に行ったんだね」
と思ったという。
選挙ポスターを張ってもらったり
投票依頼の電話をお願いしたりしている
地元後援会幹部には、
嫌でもどんな店でもついていくしかない。
後援会と秘書は家族のような関係なのだ。
監督責任という点では、
小渕氏も経産相辞任会見で
「私が子どものころからずっと一緒に過ごして
信頼するスタッフの下で
お金の管理をしていただいていました。
その監督責任が十分でなかったと思っています」
と述べている。
観劇会の参加者の多くが恵三氏からの支持者だったという。
故中川一郎衆院議員の秘書からたたき上げ、
98年発足の小渕恵三内閣では
閣僚経験者ながら
側近ポストの官房副長官を務めている
鈴木宗男氏は
「恵三元首相の時代から
30年以上も地元秘書を務める
折田氏の
横暴が一番の原因だ」と言い切っている。
折田氏はたった一人で金庫の鍵を握り、
何千万円もの政治資金が
どこに行ったか分からなくなっている。
ずさんなんてものではない
彼のやり方に口を挟んだ
東京の秘書を次々と
退職に追いやり、
中には追及する側の
民主党元閣僚の
秘書になった者までいる」
と小渕氏に同情する。
世襲議員は政治家を家業にしている?
小渕氏一人の問題ではなく、
政界全体がこの問題から猛省し
まっとうな政治家を目指して欲しいものだ。
世襲だけで議員になるという
政治家を家業にしているような
政治家があまりに多い。
汗水かいて得たお金で贅沢な
暮らしをすることには
すごいね。私も頑張ろうとなるが・・・
なんでもかんでも政治資金という税金で
庶民とかけ離れた贅沢な生活をしていることを
許している庶民が一番、いけないのだ。
観劇会で喜んでいていいの?
只ワインを飲んでいいの?
みっともないじゃない。情けないじゃない。
ここは、有権者がしっかり判断して
政治家を選ぶより仕方あるまい。
騙されないようにしなければ
我々の生活は、日本は本当にダメになってしまう。
安倍首相は、現時点で野党側に力が
ないことを確信している。
「大義」がなくても「大敗」することはまずない。
という不可思議な選挙戦が
始まろうとしている。