sponsored link
米軍普天間飛行場の
名護市辺野古への県内移設に
沖縄県民はノーを突きつけたのだ。
16日投開票された沖縄県知事選は
辺野古に新基地は絶対に造らせない。
と訴えた前那覇市長の翁長雄志氏(64)が
初当選した。
オール沖縄の勝利?
普天間飛行場移設を
争点にした5回目の知事選で
県民が、初めて県内移設反対を
明言した候補を選んだことは大きい。
基地と経済振興に揺れてきた県民は
今までの考えに決別したのだ。
支持者と共に沖縄の
手踊りカチャーシーで
勝利を祝った翁長氏はこう語る。
県民のために党利党略を
乗り越えて心を一つに
できたのが大きかった。
基地問題でも心を一つにして
日米両政府にぶつかっていきたいと
決意を述べた。
一人じゃない?沖縄の声がこだまする?
ボーリング調査は始まり
辺野古移設を進める政府に
対峙する名護市の
稲嶺進市長も駆け付け
翁長氏と固い握手を交わした。
稲嶺市長は
知事と主張が
異なり厳しい状況もあったが
これからは
辺野古移設反対が沖縄の声だと
世界に届けたいと語った。
民主党政権誕生を機に県外移設を訴える?
自民党県連幹事長を務め、
辺野古移設を容認したが、
2009年の民主党政権誕生を
機に県外移設を訴えた。
米兵事件への抗議や県内移設反対の
県民大会には革新主導でも壇上に立った。
12年9月、
米軍のオスプレイ配備に
反対する超党派の県民大会で共同代表になり、
13年1月には
県内全41市町村の首長が
署名した県内移設断念を
求める建白書を政府に
提出した。
県民の支持が得られた理由を
やはり沖縄のアイデンティティー
だと思うと語る。
国土面積の0.6%の沖縄に
全国の74%の
米軍専用施設が集中する。
国も変わってもらい
国民全体で安全保障を考えて
負担をしてもらいたいと訴える。
政府の「アメとムチ」に決別?
普天間飛行場の辺野古移設への
反発を裏付けるだけでなく
振興策とセットで米軍基地の維持を
図ってきたアメとムチの政策に
決別宣言をしたことになる。
県民が一つになって日米両政府と対峙する?
知事選の決意は
民主党政権の県外移設断念と
新型輸送機オスプレイ配備で
県民の怒りが爆発した結果だ。
訴える翁長氏の主張が保守、革新を乗り越えた。
政府は知事選の結果に
関わらず移設を
進める方針だが、
選挙に表れた民意の否定は
地方自治の否定であり
民主主義国家とは言えない。
政府は
辺野古がだめなら
普天間が固定化する。
と繰り返すが、
それは政府の責任放棄だ。
沖縄県民の
粘り強い意志は
一枚岩となって
日米間で
県外移設を模索すべき時が
やっとやってきた。