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野党に不意を突く解散で、
選挙戦を優位に進める安倍自民党。
勝敗ラインを与党で過半数(238議席)
と低すぎるハードルを設定したことに
批判が集まっているようだ。
世間では、
「そんなに総理の座にしがみつきたいのか」
と批判を浴びた首相だが、
党本部のムードはいたって明るい。
自民党関係者が言うことがすざまじい。
そんな議員さんの無茶ぶりを整理してみた。
楽勝!楽勝?負ける気がしない?
自民の議員さんの発言は、本気だから凄い。
野党の選挙協力が進んでいないのが大きい。
競合している選挙区が約50もある。
しかし、共産党以外の野党候補がいない、
事実上“不戦勝”のところが約40にも上る。
楽勝ムードに拍車をかけているようだ。
例えば、神奈川11区の地盤を
譲り受けた世襲議員、小泉進次郎氏(31)の
対抗馬は、共産新人の瀬戸和弘氏(62)
だけのようだ。
前回は民主を含め5人が立ったが、
民主は擁立をあきらめた。
横須賀市といえば
米海軍や海上自衛隊の基地を
抱えているために
基地労働者でつくる
全駐留軍労働組合(全駐労)の
横須賀支部には約5000人が加入している。
支部は待遇改善を目指し、民主を応援してきた。
しかし、頼みの民主も戦ってくれない。
しかも、政府の集団的自衛権行使容認で基地労働者が
戦地へ行く可能性が否定できず自民支持はあり得ない。
かと言って
米軍基地撤退を主張する
共産候補を応援するのも
難しいのも事実だ。
八方塞がりの状態に住民は
完全に見放されている。
選挙をやる意味すら見つからない。
しかし、では自民党は
そんなにも強いかといえば
違うのだ。
市長選は、自民党が敗北?

昨年、地元で行われた市長選。
無所属現職の吉田雄人氏(37)が、
自民・公明推薦の元副市長広川聡美氏(61)と、
共産党支持の
元市民団体代表岸牧子氏(56)を破り、再選した。
安倍内閣が圧倒的な高支持率を
誇り、全国的な人気を誇る
自民党青年局長小泉進次郎氏の
お膝元でも
自民党が敗北したことになる。
しかも進次郎氏は、広川氏の
選対本部長も
務めていたにも関わらず、
この結果だった。
なぜか?
吉田氏は、選挙カーを使わず、
自転車で市内を回って活動。
既存政党などの推薦も受けなかった。
しがらみを受けない選挙を展開した。
選挙戦では、
選ばれるまち、横須賀と
いう骨太のビジョンを掲げ、
財政の健全化、地元経済の活性化、
育児支援の充実などを主張したのだ。
若さもあり、幅広い層から支持を集め、
87,185票を獲得。前回は68,628票に
対して2万票近く得票数を伸ばした。
これが民意だが、国政選挙では
なぜ、世襲の小泉氏に対抗馬がでないのだ。
一方、福井2区・原発の街はどうか?
福井2区(福井県敦賀市など4市7町)
では出馬予定の民主元職が
解散前日の先月20日、急きょ辞退した。
このままでは自民、共産の一騎打ちしかない。
民主党福井県連の玉村和夫代表代行は慌てた。ポスターやビラ作りなど選挙の準備作業を中止。
携帯電話の充電器を事務所に持ち込み、
片っ端から党関係者に出馬を打診した。
自民候補の中には、
解散後も地元に帰らず、
来年1月の政治資金パーティーの
チケット販売に精を出す人もいるほどだ。
だが、意外な落とし穴はいくつも待ち受けている。
では、今回はこのくらいにして
次回は、自民党の弱点はあるのかについて
レポートを続けてみよう?
困ったもんだ。このシリーズは続く。