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衆院選も大詰め、
自民党300議席超えが叫ばれるなか、
麻生太郎副総理・財務相が
衆院選の応援演説でまたしても
「問題発言」とも取れる発言をした。
懲りない失言、暴言は
何故もこうも続くのか?
単なる失言、暴言なのか?
政治的意図があるとしか、思えないのは考えすぎなのか、検証してみよう。
経営者に能力がないのか?なんのこと?
麻生太郎副総理・財務相は
衆院選の応援演説でアベノミクスの
成果でこう述べた。
「間違いなく我々は結果を出した。
60年ぶりに企業の利益率を出している」
としたうえでとんでもない、発言をした。
「結果を出していないのは、よほど運が悪いか、経営者に能力がないから」・・・
実体経済を理解していないのか
失言ではなく愚かな発言としかいえない。
急激な円安の中小企業の経営者と
実体経済の動きとは乖離するのがアベノミクスだ。
アベノミクスは失敗?政治家はいいことしか言わない?
現在わが国経済の停滞は、
消費税8%への引き上げに加えて、
円安でも輸出が伸びない経済構造、
公共事業を追加しても資材や労働者の不足により
事業が進まないという
アベノミクスの第1の矢
第2の矢に想定外の事態が生じていることだ。
第1の矢である異次元の
金融緩和をしても
円安を通じて輸出が伸びない。
これ以上の円安は輸入原材料価格の引き上げにつながるので、
家計の購買力を奪い始めた。
デフレ・円高経済の20年で、
わが国企業の海外への移転は
予想以上に進んでいるからだ。
第2の矢である機動的な財政政策と
して行われた公共事業も同じ。
公共事業を拡大して需要を追加し、
消費税率引き上げの
経済インパクトを
緩和しようというものだったが、
しかし現実には、
資材や労働者の不足などにより公共事業は
さっぱり進捗しない。
無理やり執行させれば、
コスト高で赤字となりかねず
また民間建設事業の足を引っ張ることになる。
わが国経済の抱える問題は、
需要不足ではなく、
少子高齢化に伴う労働力不足という供給側に
要因があることが分かってきた。
今回の消費税率引き上げは、
社会保障・税一体改革として行われたものである。
その趣旨は、少子高齢化の下でわが国の社会保障を
持続可能なものにすることと
謳い文句はいいが、肝心の消費が低迷すれば
税収は増えない。
消費税に頼る社会保障は相当無理があることが
これで証明された。
中小企業の冬季ボーナス支給状況は物語る?
大阪シティ信用金庫はこのほど、
「中小企業の冬季ボーナス支給状況」を
発表した。
それによると、
冬季ボーナスの平均支給額は、
大手企業と中小企業で
約62万円の開きがあることがわかった。
一方、「支給しない」企業は41.7%で、
内訳は「ボーナスは支給できないが、
少額の手当てを出す」が28.6%
「全く支給なし」が13.1%となった。
かつて中小企業の経営者だったと語った麻生副総理は、
この実態にどう釈明するのか?
それだけでは終わらない失言、またまた、問題発言?

問題の応援演説は
札幌市内で行った時だ。
社会保障費の増大に絡み、
「高齢者が悪いようなイメージを
作っている人がいっぱいいるが
子どもを産まない方が問題だ」
と述べた。
「昔は働く人6人で高齢者1人の
(社会保障に)対応をしていたが、
今はどんどん子供を産まない。
結果として、もう少しすると
(現役世代)2人で(担う高齢者は)
1人になる」「それを避けるには、
みんなで少しずつ
消費税で負担する以外に方法はない」と
続けたという。
社会保障負担が増えるのは
「子どもを産まないこと」が
原因と指摘したものだった。
だったら、どうすれば子供を
産み育てる環境を作れるかは
まさに政治で行うもの。
まったく、若者の気持ちや境遇を理解していない。
一言で言って、
「子どもを産まないのはカネ不足でなく、
将来への確信が持てないからでは
ないか?
政治が悪いのだ。
政治の責任を放棄して、
子どもを産めない人が
悪いかのような発言は
許されない。
慢心の極みか?
自民党の体質か?
日本では出産すると仕事を辞めて
その後、再就職する女性が多いが、正社員には戻れず
パートにつくことが多い。
一方、スウェーデンでは
出産後も仕事を辞めず休暇制度を利用し、
仕事と育児との両立をして いる。
仕事か家庭の二者選択を迫られる事は少ない。
「子どもを産まないのはカネ不足でなく、
将来への確信が持てないからだ。
子育て支援と育児と仕事の両立できる仕組みづくりは政治の役目だ。
果たして、こうした発言に
有権者はどう判断するのか?
ブランド世襲議員の感覚は、世間のことはどうでもいい?
こうした数々の暴言、
失言を繰り返してきた麻生氏。
まったく反省という文字はないのだろう。
漢字は読めない。
庶民感覚はゼロ
言葉の使い方も間違いだらけ。
これで首相まで上り詰めて
しまうのだから
彼を政治家の当選させる有権者の
気持ちは理解しがたい。
NHKのニュース番組でも
正直、耳を疑った言葉があった。
御嶽山噴火で被害にあった方々に対して
「激励申し上げます」と発言していた。
何人もの方が亡くなり、たいへんな時に激励とは?
励ましたり、奮い立たせる言葉ということもわからないで使ってるのだろう。
「お悔やみ申し上げます」
となぜ、言えないのだ。
無知さだけでは
済まされない失言だ。
祖父の吉田茂の存在感は強烈だった。
加えて、毒舌家ではあったが、
失言・暴言家ではなかった。
毒舌と失言・暴言は異なる。
少なくとも毒舌はあとで
撤回などしない代物である。
今回の騒動で
釈明会見を開いたが
決してすいませんでしたといった
言動はなかった。
分刻みのスケジュールのために
説明が足りなかったと釈明。
毒舌と暴言は違うことを
改めてわかった会見だった。
麻生太郎氏から
吉田茂の孫
ブランドを取ったら
何が残るのだろうか。
麻生一族の資金力か。
ブランドと金があれは政治家になれてしまう。
日本の政治社会が間違っている象徴だ。
ブランドに弱く身内の失言・暴言に甘い日本人の後進性?
二世三世議員が増えている。
こうした政治と政治家の劣化を
食い止める手はないものだろうか?
しかしなぜこんな麻生氏があらゆる場面で、権力の中枢に居続けることができるのだろうか。
日本は優秀で賢い人格者がいくらでもいる人材大国なだけに
麻生氏に限らず権力者の極めて低い資質は大変不思議である。
やはり利権と支持基盤が世襲される。
政界独特の参入障壁のおかげだろうか?
心して政治家を見る、いいチャンスかもしれない。