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マッサンを見終えて
いつものように
NHKの「あさイチ」に入る。
さてと、切るかを思ったら
メインキャスターの有働由美子、
井ノ原快彦の2人の隣の
柳澤秀夫解説委員が突然に話し出した。
いつもの
駄洒落好きの中年おやじが
今日は違っていたのだった。
プロフィール
柳澤秀夫
1953年9月27日生まれ、
福島県会津若松市出身。
NHKの番組『ニュースウォッチ9』では
戦場ジャーナリストと紹介された。
その取材先は
フィリピン政変、カンボジア内戦、
湾岸戦争、パレスチナ・イスラエル紛争、
ソマリア内戦、ルワンダ内戦など多数。
湾岸戦争時にトマホークミサイルが
飛んでいく様をリポートしたことが
話題になった。
他にもチェルノブイリ原発事故など
危険な事件・事故も多数取材した。
2007年肺がん発症。
『ニュースウォッチ9』の
キャスター降板後
治療に専念し、復帰した。
「引用始め・・・
「冒頭なんですけど、すみません。
昨日から今日にかけて大きいニュースに
なってきた後藤健二さんなんですけど、
ちょっと、あえて、冒頭で、一言だけ・・・。
僕も後藤さんとはおつきあいがあったものですから、
一番、いま、強く思っていることは、
ニュースではテロ対策とか過激派対策とか、
あるいは日本人をどうやって守ればいいか、
が声高に議論され始めているんだけど、
ここで一番、僕らが考えなきゃいけないことというのは、
後藤健二さんが一体、
何を伝えようとしていたのか、ということです。
戦争になったり、
紛争が起きると弱い立場の人が
それに巻き込まれて、
つらい思いをするということを、
彼は一生懸命に伝えようとしていたんじゃないか。
それを考えることが、
ある意味で言うと、
こういった事件を今後、
繰り返さないための糸口が
見えるかもしれない・・・。
われわれ一人ひとりに
できることというのは
ものすごい限界があるんですけど、
この機会にそういうことを
真剣に考えてみてもいいのでは・・・。
それが後藤さんが一番、
望んでいることじゃないか。
そう思ったものですから、
冒頭なんですけど、ちょっとお話をさせてもらいました。」
<引用終わり>
わずか1分あまりのコメントに
聞き入った。
柳澤秀夫氏は
1990年から91年にかけての湾岸戦争の時
特派員としてイラクに残り
レポートを送った記者だ。
戦争の悲惨さを誰よりも
肌で感じ、怒りを知っている記者だ。
ここ数日、たくさんのコメンテーターや
ジャーナリストの発言に
違和感を感じていたから
彼の短いコメントに心が震え、涙が出た。
戦争になったり、
紛争が起きると弱い立場の人が
それに巻き込まれて、
つらい思いをするということを、
彼は一生懸命に伝えようとしていたんじゃないか。
後藤さんの思いを感じとれば
政府の立ち位置、
安倍首相の言動に共感できるだろうか?
「テロとの闘い」が本当に
後藤さんが死をかけて訴えたかったことなのか?
真相は「更迭」…NHK大越キャスター“3月末降板”の舞台裏
おりしも「NHK『ニュースウオッチ9』の
大越健介キャスターが
3月末で更迭」という記事を読んだ。
安倍政権のメディア規制を
象徴する情報という触れ込みであった。
この人事には、
陰に陽にNHKの報道に
圧力をかける安倍官邸の意向が
働いているらしい。
ほんとうなのか?
彼は番組内では淡々とした
語り口で独自の見解を述べたり
名物キャスターとして名を馳せる。
なぜ降板なのかと調べてみると
大越キャスターの原発に
対する慎重な姿勢に、
官邸は随分前から不満だったという。
「大越さんは、ブログで
『原発事故の教訓はどうなったのか』
『(福島原発事故は)原子力の安全神話を崩壊させ、
技術への過信に大きな警鐘を鳴らした』などと、
原発再稼働に厳しい発言が多かった。
原発と云えば、堀アナもいなくなった?
堀アナといえば、
同じく、「ニュースウオッチ9」リポーターや
「Bizスポ」総合司会などを務め、
お茶の間にもよく知られた人気アナの一人だ。
プロフィール
堀潤
1977年兵庫県生まれ。
立教大学文学部ドイツ文学科を卒業後、
’01年にNHKに入局。
2012年3月からは
米カリフォルニア大学ロサンゼルス校に
1年間留学し帰国後、
『きょうの料理』で司会を担当することが
決まっていたが、
同年4月1日付でNHKを退職した。
福島第一原子力発電所事故報道に
おけるNHKの姿勢を
Twitterで批判したためとみられている。
フォロワーは一時最大10万人を数えた。
更にドキュメント映画の制作が決定的となった。
『変身 Metamorphosis メルトダウン後の世界』
「国や組織に期待してはだめだ。
もうだめだ。僕らで動こう。
僕らで考えよう。僕らでこの国を変えよう。
だって、僕らの国なんだからさ」
など、NHKアナとしては
異例のかなり踏み込んだ発言をしていた。
局内では〝テロリスト〟のような扱いを受けていたようだ。
『ニュースウオッチ9』の
リポーター時代には、
報道局が特ダネに対して贈る賞を
4年連続で5回も受賞。
10年には32歳の若さで
『Bizスポ』の総合司会に抜擢された。
女性人気だけでなくアナウンス技術も高く評価され、
NHK次代のエースと目されていた。
そのままいけば、
『ニュース7』キャスターなど
王道を歩んだだろうに・・・。
真のジャーナリストが
どうか闇に消されないように
世論で助けようではないか?
柳澤秀夫氏の短いコメントは
私に突き刺さってしまった。
思考停止しないように考えてみよう。
お願いだ。
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