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結婚以来円満だった夫婦関係が、
子どもの誕生を機に
「産後離婚危機」と呼ばれる現象を
テーマとしたドラマ「残念な夫。」
話題のわりに数字が芳しくない。
裏の「〇〇妻」があるからか?
その辺も含めて本質に迫ってみた。
このドラマ制作の背景と意図はどこに?
出産後、妻・知里(倉科カナ)の
自分への態度がすっかり変わって
しまったことに戸惑う夫・陽一(玉木宏)。
なんとか関係を改善しようと奮闘するが
溝はどんどん深まっていくような展開に
はらはらさせられるが、
同じ境遇の妻には好評だが
夫は一緒に見たくないかもしれない。
玉木宏といえば、
女性の扱いに長けたできる男を
カッコよく演じた「きょうは会社休みます。」
が記憶に新しいが今回は苦戦している。
1回目~9.4<8.0<7.4 <7.6 <6.3
視聴率は、低迷のままだ。
今回のテーマはどこからうまれたのだろう?
「社会派なテーマを
取り上げたドラマをやってほしい」と
上司に言われたのが始まりというが・・・
それが「産後離婚危機」というテーマだった。
経験者には身につまされる話で
夫にしてみれば
辛いテーマではある。
この「産後離婚の危機」と
いうものを、まだ知らない人も多いが、
なんと、全母子世帯の3割が
産後2年以内に離婚している」という話だ。
今、育児中の親は知っているかもしれないが、
これから結婚する若い人たちや、
子どもがいない人、
あるいはすでに子育てが終わった人たちには、
まだあまり知られていない。
リサーチが始まったが周囲で集まる「あるある話」?
子どもの夜泣きに反応しない夫に
妻がため息をつくとか、
夫の出掛けに「行ってらっしゃい」を
妻が言わなくなるとか、
育児を経験した夫婦が
うなずくシーンがてんこ盛りだ。
「育児を手伝おうかという言葉は、
奥さんの前で絶対に言ったらダメだよ」
「これから妻はどんどん恐くなるよ」
「家の中で居場所がなくなったよ」
夫からの反応は鋭い。
ドラマに話を戻そう。
夫の陽一と妻の知里が、
育児に関して考えること
が懸け離れていて、
そのギャップが面白いというが・・・
たとえば、知里は陽一に、
早く帰宅して子どもをお風呂に
入れてくれることを望んでいるのに、
陽一は贈り物で妻の機嫌を直そうとしたり
このズレがなぜか?
それは、
もともと女性のほうが精神年齢が
高いというか、
親という自覚が身ごもった時から
芽生えるからだ。
お腹にいるときから母親を意識している?
夫は、赤ちゃんが生まれて初めて、
「父親になる」という自覚が芽生える。
妻にとっては
自分の身体から生まれているので、
一心同体だ。
だから、男は子どもが生まれても
変わろうとせず、
時間もおカネも、
自分のために使おうとしてしまう。
男って、どうも将来を夢見がちな
ところがあるからだろう。
生まれた子供は実に現実的だ。
2時間おきの授乳で始まる食生活の変化。
子育てに掛かる手間は半端じゃない。
だんなは、だんなで何をしていいやら
激変する時間の変化と環境の変化に
ただ、戸惑うだけ。
俺もかまってもらいたい。
ああ~情けない。
一秒一秒の「今、この現実」を生きているのが女性?
話をまとめると・・・
女性の子育てとは、出産がスタートで、
一秒一秒の
「今、この現実」を一所懸命に生きているのだ。
ここを理解できれば、そうそう
離婚とはならないはずだが・・・。
まず、自覚しなくてはいけないことは
妻は、出産と同時に
妻から母親になるということだ。
妻にいつまでも
甘えてはいけないと自覚することだ。
こうして、父親として進歩がなく、
家族からも疎遠になってしまう夫が
「理想の夫」を取り戻すまでの姿を
描くというが、
経験して始めて理解することが多いためか
ああやっておけば良かったと後悔するしか
ないのも事実である。
あんまり、夫を責めないで欲しいが
それでなくても
世の父親予備軍は、こんな状況では
ますます、結婚して家庭を築こうと
思わなくなるのも事実だ。
次回は、全母子世帯の3割が
産後2年以内に離婚している」という
この産後クライシスという
概念を認識してもらうような
対処法をレポートしてみよう。
しかし、そもそもこのテーマでの
コメディータッチで描くホームドラマには
無理があったようだ。
面白、おかしくは出来ないということは
やっぱり視聴者が一番、把握しているようだ。
まさに残念なテーマだったようだ。