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内閣息を吐くように嘘をつくと評論家に
揶揄させる安倍さん。
第3次改造内閣全19閣僚の閣僚名簿を発表した。
なかでも、1億総活躍大臣というポストが奇妙だ。
それに、次期総理総裁を目指すと言われ、派閥を立ち上げた
石破さん、何で閣内に留まるのか、これも意味不明だ。
では、今回は新三本の矢を改めて考えてみたい。

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不意打ち解散で始まった本当の狙い?

アベノミクス解散と言いながらの
不意打ち解散の狙いは、長期政権確保が目的だった。

衆議院で300議席以上を確保しており、
この時期に解散する必要はまったくなかったはずだ。
しかし、消費増税の影響で個人消費は落ち込み、
支持率低下を恐れていた。
そこで、消費税引き上げの先送りの是非を問うと
もっともな理由をつけたが、本当の狙いは別にあった。

そして、2014年の12月には、
景気回復、この道しかない。
とのスローガンで始まった。

ここからがやりたい放題だ。

2014年、7月に閣議決定した集団的自衛権の行使容認に
必要な憲法9条の解釈変更をつけ、

2015年、9月。
見事に、集団的自衛権を容認した安保法案を強行採決した。
こうして、アメリカへの約束も果たし、
先日、オバマ大統領に会いに行った。


来年の参院選挙で新しい3本の矢で憲法改正か?

例えば、新3本の矢も
目指すと言っているから嘘じゃない。
普通の人は、GDP600兆円がピントこない。
なんか、凄いことするのかな~。
と期待感をもってしまう。
誰が、こんなコピーを考えているのか?
広告じゃ、あるまいしいい加減にしてほしい。
庶民はどうせ、分かっていないから景気の
いい数字を言ってればいいと思っているのか?

冷静に見て欲しい。
2012年の名目GDPは475兆円。
2013年が480兆円。伸びは5兆円。
2014年は487兆円。つまり、平均すると、1年で6兆円。
600兆円にするには、あと113兆円。
つまり、18年係る計算になる訳だ。
安倍さん、あと18年もやるの?
まったく、無責任だ。

しかしだ、実質のGDPはほとんど伸びていない。
異次元の金融緩和で物価を上げようとしたが、
2015年でマイナス0.1になってしまった。
つまり、デフレになっている。
企業物価指数は、ここ5が月連続でマイナス。

中国経済が減速し、その影響が周辺の東南アジア諸国に
及び、日本の製造業の生産・売上高に打撃となっているからだ。


三本の矢は折れたののではないか?

ところが、メディアは、古い三本の矢は
どうなったかを決して追求しようともしない。

もう一度、検証してみよう。
古い三本の矢は・・・

1.金融緩和
2.財政出動
3.規制緩和
であったはずだが、
これは、景気を良くする方法だった。

今回の新三本の矢は、目標になっている。

1.希望を生み出す強い経済・・・GDP600兆円
2.夢をつむぐ子育て支援・・・・出生率1.8
3.安心につながる社会保障・・・介護離職ゼロ

そして、一億総活躍社会を目指すという意味不明のコピーをいれた。

そこに新大臣が生まれた。
何と内閣官房副長官の
加藤 勝信氏(59歳)。

元、大蔵官僚で農水大臣だった
加藤六月氏の娘に婿入り、加藤に改姓する。
後に六月氏の秘書を務め、
2003年に自民党から出馬し当選。

このキャッチフレーズこそが
曲者だ。
昔の社会党だ。こうなったらいいな~。
と、夢を語ってどうするのだ。
夢は、政策でない。


まったく意味をなしてない。意味不明だ!

本質が全然違っている。
まったく意味をなしてない。
小学生でもおかしいとわかる。

何が、景気回復だ。冗談も休み休み言ってもらいたい。
大風呂敷きも甚だしい。

要するに、失敗を忘れさせるとしか思えないすり替えの言葉だ。
これは得意の手法で、
新しい話にしてしまえば、誰も責任を取らなくなる。
この決定的なチャンスにメディアは
一言も追求しないありさまだ。

安倍さんは、物価が上がったとか、
有効求人倍率があがったとか、
しかし、正社員は減らされ、
増えているのは非正規社員だけの現実。
65歳以上の人も生活が不安になって働き始めたという。

政策は大失敗なのに、
三本の矢は折れたのに
責任追及はしない。
期待を裏切られた。

成長の果実は誰の手に?
それは大手企業にほかならない。
内部留保に至っては、毎年増え続け
2014年には354兆円にもなった。
年、8%で伸びている。
それなのに成長率はマイナスで
皆んなの懐は寂しくなっている。

成長の果実を三本の矢に向けるとすると
なんで法人税を減税するのか?
おまけに法人税の前に繰越欠損といって
過去の損失を繰り延べしているから
法人税を払っていない大手企業は多い。

では、新三本の矢がいい目標だとすると、
どんな方法論があるのだろうか?

それが、残念ながら思い当たらない。


若い人を安定させなければ、結婚は決してできない!

例えば、出生率を上げるたいのに、労働者派遣法を改正して
しまったから結婚もできない。結婚しても安心して出産もできない。、
誰が考えても当たり前の理屈だ。

さらに、介護離職をゼロを目指すというのだが、
介護施設の整備とか、介護人材の育成を進めて在宅介護の負担を
軽減するというが・・・

つまり、介護が理由で職場をやめなくてはならない人を
なくすということだ。

それは、簡単なことではあるが、つまり、
介護報酬を引き上げて、給料を引き上がれば済むことだ。
今、120万人ぐらいの介護福祉登録者がいるが
働いている人は半分ぐらい。
この人たちが戻って働いてもらえば済むことだ。

しかし、女性の場合、他の仕事より3万円ほど低いという。
男性は、なんと、マイナス10万円。
働ける訳がない。

介護は日本では需要が拡大する分野だが、
ここに政府がお金をつかって給料を良くすれば
人材は、戻ってくる。

なぜこうしないのか?
賃金を上がるのが嫌だからだ。

日本はアメリカに次ぐ、世界屈指の内需大国だ。
GDP600兆円の目標はいいが、
どれを伸ばすというのだ。

安倍内閣は、もはや真剣に考えていないのか?
それともブレーンもどうやっていいのかわからないのか?

なんでデフレ脱却できないだろう。
それは、財政出動しないからだが、国の借金が増えるという
財務省のプロパガンダに騙されているのか?

与党が与党なら、野党はもっと情けない。
こんな実現不可能な公約を掲げているのに
対案さえも出せない。

もう黙っていられない。
国民主権を取り戻すには
こんな政治家を追放することしかない。

政治なんてわからんからと言わずに

あなたが意思表示すればいい。安倍の政治は間違っている。

こう、選挙で訴えればいいだけだ!


エコノミクス、エコノミクス、アンド、エコノミクス!

そういえば、アメリカで安倍首相が国連で演説を行い、
安保法制が成立した結果、より積極的な国際貢献ができる、
と胸を張り、
今後の課題は、「エコノミクス、エコノミクス、アンド、エコノミクス」
だと言った。

しかも、滑舌の悪い英語で3回も豪語した。
なんか、聞いていてとっても恥ずかしく、
滑稽に見えたのは私だけではあるまい。

なぜかと云えば、
かつて、15年に英国のトニー・ブレア元首相が、
教育の力について有名な演説を思い出したからだ。

「エデュケーション(教育)、エデュケーション、アンド、エデュケーション」
安倍さん、これはどう見ても、
パクリだからね。みっともないよ。

その後の記者の質問に耳を疑う発言が世界に発信してしまった。

「シリアなど中東の紛争地域からの難民を受け容れる考えはないか?」
という質問に対してだ。

安倍さんは、堂々とこう言ってのけた。
「わが国は、移民を受け容れるより先に、やるべきことがある」
と答えたのだ。

具体的には、女性と高齢者の活躍や少子化対策などだ。
と平然と言ったのだ。

案の定、日本は難民問題より国内政策を優先させる考えだ。
といった批判的な記事が、
ロイター通信から世界に配信されてしまった。

そもそも、移民政策についての質問などしていないし、
国際情勢に対する無知・無理解にもほどがあるが、
なぜこれが失言問題にならないのか。
日本のマスコミに聞きたい。
安倍さんに、何でメディアは怖がっているのか?

その時、確信した。
息を吐くように嘘をつく。
安倍さんは口では、積極的平和主義などと
国際貢献を訴え、わが国民を欺き、
安保法制を強行採決した。

そんな安倍さんは、
テロや武力紛争の最大の被害者たる難民に、
救いの手を差し伸べようとしないわけだ。
「積極的平和主義」など、
聞いて呆れる。
そんな首相が目指す一億総活躍社会とはなんだ?

そういえば、
身勝手な「大東亜共栄圏」をぶちあげて
戦争を引き起こしたのは誰だ?

そして、国土が焼け野原になったら
「一億層懺悔」などと、
ふざけた責任逃れを試みた政治家・官僚たち。
あの時代の指導者の一人を思い出してしまった。

そんな首相が目指す「一億総活躍社会」も願い下げだ。