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小泉孝太郎(37)が
人気絶頂の下町ロケット」で悪役に初挑戦する。
阿部寛(51)が
演じる町工場の社長の佃航平の前に立ちはだかる
最強の敵“ラスボス”として、第6話から登場するようだ。
では、後半の見どころを探ってみた。
下町ロケット2、発射!
実は今回のドラマ
「下町ロケット」は2部構成になっているようだ。
第1話から第5話は、
すでに発表済みの小説「下町ロケット」
を原作とした内容。
原作を読んだ人にとっては
テレビの展開の速さに戸惑っている
かもしれない。
それもそのはず。
第6話から第10話は
10月から朝日新聞で
連載していた「下町ロケット2」
を原作とした内容で11月5日には
単行本として発売された。
ドラマと連載が同時進行するという
画期的な試みであった。
直木賞を受賞した『下町ロケット』は、
研究者の道をあきらめ、
大田区にある父の町工場を継いだ主人公が、
自ら手がけたエンジンで
国産ロケットを飛ばすというストーリー。
続編の『下町ロケット2』は
「ガウディ」と呼ばれる医療機器、
心臓病治療に必要な人工弁を作る物語で
医療機器の許認可や障害にぶつかりながらも
新たな夢を追う佃航平の姿が描かれている。
池井戸氏は、続編『下町ロケット2』を
20日で執筆したらしく、ノリに乗っている。
現実では到底ありあえない超エリート?
さて、小泉孝太郎演じる椎名直之役は
NASA出身の技術者で
父親が興した精密機器メーカー
サヤマ製作所社長。
ロケット工学が専門で、
父親の会社を継ぐ際にMBAまで
取得したという異色の経歴を持つ人物で
現実では到底ありあえない超エリートだ。
この役は、クレバーでありながら
人間の欲深さという感情を
使い分ける難しい役のようだ。
「ガウディ」をめぐり、
佃と激しく闘いあうシーンが楽しみだ。
今までは、ふぁっとしたお坊ちゃま役の
良い子を演じていたが
がらっと一転、悪役に挑戦する。
昔からやくざと敵役は
思っているほど難しくないと
云われるがどうか?
当の本人も
「このドラマの魅力は佃の人間臭さ。
佃としっかり対峙し、
ちょっとしたエッセンスを加えていけたら」と
意気込んでいるようだ。
また、佃と敵対する心臓外科医役には
世良公則(59)が出演する。
定評ある世良の演技は期待は大である。
しかし、これほど、
熱い役者に仕立て上げることが
できるのも原作がしっかりと現実を直視し
その可能性を確信しているからである。
しかし、心配もある。ドラマがあまりにできすぎている点だ。
志高く!
町工場、町工場とやたら強調されるが
現在、一流企業になった大会社も
創業当時は、小さな町工場であった。
松下もソニーもホンダもそうだった。
一つ一つを徐々に徐々に積み上げていった。
夢と情熱。
敵へ立ち向かう姿勢。
これは、自分自身に対する挑戦でもある。
これは、幻想だ思わず、胸を熱く見てほしい。
まさに、現実の裏返しだ。
超エリートの経歴と実力とそれに資本力、
これに情熱が点火すれば成功する。
まさにロケットのようだ。
今は報われていない人々へ捧げる応援歌だ。
志高く。
学びは大きい。