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10人の脚本家と10組の名優が贈る10の物語
として注目を集めてしてスタートした
おやじの背中も8話を迎えた。
一回目の田村正和と松たか子共演の物語は、
視聴率15.3%を記録したが、
後が続かず、10%にどうしても届かない。
そんなことはさておいて
第8話の大泉洋のおやじは良かった。
でも、最低の7.6%。
どうなってるんだ。
ダメおやじ振りが如何なく発揮され
でも、夢を追いかける。
ひた向きさが心に刺さったのにね。
プロフィール
大泉 洋
生年月日 1973.04.03
出身地 北海道江別市
身長 178.0cm
靴 27.0cm
血液型 B型
演劇ユニット「TEAM NACS」メンバー。
深夜番組「水曜どうでしょう」(HTB)で鈴井とレギュラー出演後、
数々のドラマ、映画に出演し、主演作品も多数。
映画「探偵はBARにいる」(‘11/橋本一監督)では
第24回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞
・第35回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。
映画「しあわせのパン」(‘12/三島有紀子監督)など
北海道にゆかりのある作品に多く出演している。
舞台でも三谷幸喜作品に多く出演する。
TEAM NACS第13回公演「下荒井兄弟のスプリング、ハズ、カム」
では自ら脚本・演出を手掛ける。
2012年に「下荒井兄弟のスプリング、ハズ、カム」を原作とする
「親父がくれた秘密~下荒井5兄弟の帰郷」が放送となる。
2013年『大泉エッセイ~僕が綴った16年』を
出版するなど、ジャンルを問わず広く活動している。
プロフィール
田中奏生
生年月日 2006.1.25
出身地 千葉県
出演作 Oh,My dad!!
PRICELESS~あるわけねえだろ、んなもん!
クロユリ団地~序章」
NHK土曜ドラマスペシャ「とんび」
他多数。
ダメじゃない。人生やり直しの物語?
では、はじめよう。
駄菓子を愛してやまない 春部 真(大泉洋)は、
少年時代からの駄菓子へのこだわりが原因で
菓子メーカーを転々とし、
妻にも逃げられる半人前の父親だった。
今回は、大泉洋のダメおやじが贈る。ダメじゃない、
人生やり直しの物語だ。
大泉洋。ほんとにダメ男をやったら天下一品。
いきがっても、やせ我慢してもくじけない男の哀愁。
ほろ苦く心温まるドラマには最適な人物だね。
それと子役がいい。
下手な役者なら簡単にくわれてしまう。
それも、3人もの天才子役だから贅沢だ。
物語は、
駄菓子に集まる子供たちの笑い声から始まる。
完成したばかりの
試作品の駄菓子を持って行く少年。
「味どう?」
「うまいよ。お前のお父さんすごいな。天才だよ」
大泉洋のダメおやじは、
大手菓子メーカーの営業所で
契約社員と働くが、
本業そっちのけで
駄菓子の新商品をサターン5と名付けて
開発に熱中ししている。
「これを食べれば、力も勇気も湧いてくる」
子供たちを集めては、
持論を展開する
子供のような感性をもったおやじだ。
そんな父親のよき理解者の息子 湊 (田中奏生)
もまた、駄菓子、サターン5を
作る父を尊敬し、
友達に自慢をしている。
自宅を研究室に今日も開発に余念がない。
真の駄菓子に対する
思い入れは相当で
大手のお菓子会社で
販売していない会社にも関わらず
自分の駄菓子を提案するなどのトラブル続き・・・
「くだらない駄菓子なんか、いらない?」
上司に言われ、それに反論して
会社までも批判し、
とうとう首になってしまう。
「おとうさん会社やめるぞ」
「サターン5はどうなるの。
カケルたちにもうすぐ販売だよと言ってしまったよ」
「お母さんのとこに行くか。それのが気楽だ」
「僕がいないと寂しいと思うよ」
こうしてくじけそうになったときは、
いつも元気づけてくれるのも湊だった。
七転び八起き、あきらめない?
短気で喧嘩っぱやく、
酒飲みのおやじも
受け入れる息子は10歳ぐらいか?
しっかりもので
家事を切り盛りするほどの
それは出来過ぎの子供。
父思いの優しさが胸にしみる。
いつものたわいない会話をするが、
いざ、駄菓子のことになると
熱くなるバカ繰りが大泉の真骨頂だ。
「もろこし坊やに似てるか?」
そんなヒントにすぐに新商品を作り出す。
だめ男ぶりもはなはだしい。
一夜明けて、真はハローワークで職探しをするが、
自分が理想とする駄菓子メーカーなどない。
そんなとき、
兄の 利一 (田中哲司) が真を訪ねてきた。
利一は真と違ってデキがよく、
一流大学を出て父親・森造 (高橋克実) の経営する
製薬会社を継いでいたが、
父の病気が深刻で真に帰って手伝って欲しいとの話だった。
だが、
父親の差し伸べた提案もあっさり断ってしまう。
父との確執は相当なもんだ。
楽しみにしていた真の10歳の誕生日も仕事を優先。
金をやるから一人で
食事しろという傲慢さ。
差し出れた2万円も投げつけ、
なじみの駄菓子屋に向かう真だった。
母の亡くした真にとっての
心の安らぎは駄菓子屋にあったのだ。
「お誕生日、おめでとう」
おばさんはいつもやさしい。
そして、ある駄菓子をもらった。
2浪しても薬学部に
入れなかった
出来の悪い息子に
厳しく当たる父。
学びは多い。
幼年期に言われた嫌なことは、
子供はいつまでも根に持って大きくなってしまう。
子供を教育するうえで
もっとも大事なことがここにある。
褒めて育てる。
才能を摘まないで理解してあげる。
生きることは得意な仕事をすることだと
教えることが大切なのだ。
復活にかけるおやじの背中?へこたれない心?
子供の時からの駄菓子への
思いが諦めきれずにいた真。
そこで市販されているだ駄菓子を集め
息子と食べ比べをして一番の駄菓子を決め、
その会社へ自分が作った
新商品を売り込みに行くことを計画した。
その駄菓子は、フライジャガー。
真はぞっとした。
なんと、
真が10歳の誕生日に食べた味。
フライジャガーだったのだ。
この駄菓子の会社は
家族経営の小さな会社であったが
いきなりフライジャガーの批評をしてしまう。
「すばらしい商品ですが、
油が口に残る感じがあります」
とすると、
社長は、
「何処にも負けてるとは思わない。その誇りがあります。
いまさら、手を加えるつもりはありません」
ときっぱり断られた。
初対面の人へのストレートな物言いは、
決して受け入れらるものではない。
せっぱつまると、
人間はどうしても
自分本位になってしまい
相手の思いを聞こうともしなくなる。
「ここで使ってみてください。
必ず、役に立ちますから」
と追いかけるが、
がっかりした父を喜ばそうと
しっかり者の湊は
サンプルのサターン5を持って
お菓子会社の少年に食べてくれと
頼みに行くのだった。
崖っぷちのおやじの背中?くじけない心?
父の訃報が届いた…
亡き父と対面した真。
「塾にも行かず、駄菓子屋に入りびたっているそうだな。
安もんの菓子ばっかり
食っているから、
安もんの人間になってしまうぞ。
小遣いはいくらでもやる。
いいもん食って
兄ちゃんみたいな学校に行ってみろ」
父の声が蘇った。
帰ってきて会社を
手伝ってくれと嘆願する兄。
「出来の悪いお前に冷たかった。
でも最後は手元に置きたかった。
許してやれよ」
とおやじをかばうが
聞く耳をもたない真であった。
父の亡き後の経営に
不安を募らせる兄はどうしても
身内の援助が必要になったというのだ。
万事休すと思い、
駄菓子の夢をすて、
実家へかえると告げる父に
反発する湊。
「もう限界だな。サターン5は、おしまいだ」
すると、湊は泣きながら訴える。
「店に来る子達、サタンーン5が、
店に並ぶの待っているんだ。
僕は嘘つきになってしまう。
僕、合宿いくから、勉強するから、やめないでよ~」
天才子役と言われる
田中 奏生の演技が心に迫ってくる。
あのせつなさ、悲しみを全身で表現する様は
大人を圧倒する。
このまま、おごらず、
精一杯、才能を伸ばして
欲しいと切に願いたい。
しかし、真は諦めかけていた。
「おとうさん、ほんとのこと言うと、疲れたかな~
会社に入れば、
お母さんも帰ってくるかもしれない。
お互い、楽になろうよ」
情けない父に感情が抑えきれず家を飛び出し、こうつぶやく。
「お父さんが違う人に見えました」
真は研究資材をすべて捨て、
出直しを決意をするが、
今までの子供たちの期待、
息子の辞めないでの嘆きが蘇り、涙する。
アイデァは、成功の味方?あきらめない心?
さて、大泉 洋、どうする。
やめるべきか?続けるべきか?
それが問題だ。
大泉の涙は、本当に情けなくて、カッコ悪くていい。
すると、売り込みに行った製菓会社の社長が訪ねてきた。
なんと息子にせがまれて
食べたサターン5が、おいしかったと告げにきたのだった。
「うちで作っているものより、
美味しいと盛んに言うもんですから。
しゃくにさわってひとつ頂きました。
もっとしゃくにさわりました。
実においしかったものです。
これをおひとりで作ったとは驚きです」
ぜひ、父に会って欲しいとも。
「会社も私の代になっていろいろ変えなきゃいけないこともあります。」
なんと、
素直なおやじなんだろう。
片意地はる真とは大違いだ。
そして、丁寧に来社を促すのだった。
湊が、私を救ってくれた。
と素直に会心する真がそこにいた。
湊を探しにいつもの駄菓子屋へ。
真は、なぜか、花火を買った。
そして、
照れくさそうに話はじめるのだった。
「来週、サターン5を持ってハシバ製菓に行ってみようか」
湊はこうつぶやいた。
「僕のお父さんがまた、もどってきました」
子役が
上手すぎるのもあるが、
泣かせる展開だ。
夢を諦めずに生きることは、
並大抵のことではない。
家族が、生活が、必ず犠牲になる。
しかし、諦めずにトコトンやれば、
そして、間違っていない行動であったなら
必ず成功する。
カーネルサンダーも
65歳でケンタッキーフライドチキンを設立し
世界中に広めた。
できることはすべてやれ。
やるなら最善を尽くせ。
が、カーネル哲学。
イノベーションとは、
無価値なものに価値を創りだすことだ。
そして、従来の価値を飛躍的に高めることでもある。
得意をする料理とセールスとの組み合わせ。
錆びつくより、擦り切れろ。
困難な道こそ、やがて楽になる。
そう考えれば今の辛さも和らぐ。
日にち薬。
今、辛いことも日が
経つうちにその痛みは薄れていくということ。
今回もだいぶ長くなってしまったが、
悔いのない人生を歩んでいきましょう。