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バングラデシュの首都ダッカで発生したテロ事件で
邦人7名の命が奪われた。
イスラム国(IS)は「イタリア人を含む十字軍22名を殺害」
との犯行声明を出した。
中でも衝撃だったのは、
「私は日本人です、撃たないでくれ」と
懇願していたという目撃情報だ。
私は日本人です、撃たないでくれ!
首都ダッカで外国人に人気の飲食店
「ホーリー・アーティザン・ベーカリー」。
1日夜、店員は食材を取るためホール奥の冷蔵室に入っていた。
テーブルでは日本人グループが
食事を楽しんでいた時だった。
突然、銃声が聞こえたと同時に
閉めないで、私も入れてと
銃撃戦で逃げ惑う中、
2人の日本人が冷蔵室に入って来た。
中は寒く、一緒にスクワットをしながら体を温めた。
2時間近く声を潜めていた頃、
「誰か残っていないか確認しろ?」
と声が聞こえ、実行犯が近づいてきた。
怯えながらも必死に2人で取っ手をつかんでいたが、
強引に開けられた。
命乞いする店員に実行犯は
「大丈夫だ。向こうへ行け」と命令したという。
テーブルのそばでは、4~5人の日本人の遺体が見えた。
すると、背後で2発の銃声が聞こえた。
振り返ると
一緒に隠れていた日本人が血を流して倒れていた。
客席とテラス席では外国人の遺体が見えた。
重傷のインド人女性がうめき声を上げたとたん
実行犯は刀で無慈悲に切り付けた。
実行犯らはいずれもTシャツ、ジーンズ姿で
流ちょうな英語とアラビア語で会話したり
携帯で話したりしていた。
惨劇などなかったような異常な様子だった。
アベよ、戦いに参加するというおまえの無謀な決断が?
元外交官の孫崎享氏は2日、
報道内容を引用しつつツイッターにこう投稿した。
〈ダッカ事件「英語で”私は日本人だ”と
叫ぶ40歳代ぐらいの男性1人が
男達に店内へ連れ込まれたのも見た”と話した」
残念ながら日本人なら無害は過去の話。
IS「アベよ、戦いに参加するというおまえの無謀な決断で
このナイフはケンジを殺すだけでなく、
おまえの国民を場所を問わずに殺戮する」〉(原文ママ)
2014年から15年にかけての
IS人質殺害事件では、
ISによる殺害予告動画の公開直前、
安倍首相は、湯川遥菜さん、
後藤健二さんの二人が捉えられていることを知っていながら、
エジプト・カイロの演説で
「ISILと闘う周辺各国に総額で2億ドル程度、
支援をお約束します」
とぶちあげたことを
覚えている読者も多いはずだ。
今回、殺害された7人の邦人は、
いずれもインフラ整備のためJICA(国際協力機構)の
事業でダッカに赴いた関係者だった。
安倍政権は民主党政権時代と比べて
「積極的平和主義」を掲げ
大幅にODAの支出を増額している。
しかし、JICAの事業の発注先のほとんどは日本企業だ。
事業も受注先を日本企業に限定する
“条件付き援助”が増えていると言われる。
安倍政権によるODAは経団連の大企業への利益還元の仕組みの一環?
安倍政権が推し進めるODAは、
まさに支配者層における
富のサイクルで
欧米先進国と同様に、
テロリストから見れば「日本人」も
また打倒すべき「支配者」なのだ。
まさに、かつての植民地支配と同じやり方だ。
いまや、「日本はODAで頑張っているから安全だ」
という安心感とは真逆になっている。
今回のダッカ人質殺害事件が発生し、
今後も海外で邦人が標的にされているさなかも
安倍政権は自国民の命などどうでもよく
頭のなかは参院選挙一色だった。
菅義偉官房長官は、事件発生直後の2日には
接戦と見られている新潟へ応援演説に向かい、
人質事件については一言も触れなかった
参議院で2/3をどうしても勝ちとって
憲法改正にひた走る安倍政権の野望が
ここにも鮮明に現れている。
日本を“戦争のできる国”にしたいがために
第9条を何がなんでも改正するつもりだ。
海外の邦人をテロの危険にさらしても
なお、平気な顔でいる安倍政権。
二言目には、
「テロには決して屈さない」
と勇ましい言葉を空虚に
繰り返す安倍政権のデタラメな政策を、
わたしたちは冷静に見つめなおす必要がある。
この道を。力強く、前へ。に潜む狂気?
このキャッチコピーに潜む怖さを
もっと考えなくては行けない。
この道は、アメリカが世界の警察と言って
世界中で戦争を仕掛け、大企業への利益還元の
仕組みをそのまんま、真似ているだけだ。
ODAでアジアの発展に貢献すると言った理念は
今の安倍政権にはないことだけは
これで確かになったことを理解して欲しい。
無知と無恥の安倍政権の正体はこれだ。
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